当院ホームページをご覧くださいまして、ありがとうございます。
令和3年7月1日より、やまでらクリニックが医療法人化され、山寺博史院長からクリニックを継承し、ご縁をいただき、新たにやまでらクリニック院長となりました石本佳代(いしもとかよ)と申します。
私はこれまで都立病院やクリニック等で精神科医として学んで参りました。その中で同僚や上司からだけでなく、患者さんから多くの事を教えて頂きました。精神科救急(精神科にも救急医療があります。長く夜間救急診療を務めておりました)、思春期医療、社会復帰医療等に携わる中で、多くの方々の人生と向き合い、多くの患者様さんとの出会い、別れを経験し、身体疾患でもこころの疾患でも、個人の力だけでは治らない、患者さんが背負われる人生や所属されている組織、家族や友人との関係が、患者さんの人生と切っても切り離せない時代に生きていることを痛感してきました。心身の不調を来たしやすい昨今の中で、話を受け止めてもらう、対話する時間を持つということが、個人のメンタルヘルスの維持や、生活を営んでいく上でますます重要になっている、そうした思いで、精神科診療に携わって参りました。
当院では可能な限り精神科薬を減らし、漢方薬に切り替えるなど、患者さん一人一人のニーズに寄り添っていきたいと考えております。私自身、母親として日々を過ごしており、精神科医師として、そして一人の女性として、医学的知識と技術をアップデートしながら、精神科臨床にあたっていきたいと考えております。その中で、皆様の人生に寄り添い、患者さんやご家族が人生を前向きに歩む支えとなることができましたら、これに勝る喜びはありません。
どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。また、これまで院長をされてきた山寺博史も名誉院長としてクリニックでの診療を継続致しますので、どうぞご安心ください。
私は大学病院や研究所の付属病院で長い間臨床経験を積んできましたが、この度、三鷹駅北口近くの街角の小さなクリニックで、いままで学んできたことや経験してきたことの集大成の場として診断・治療を実践しようと開業することにしました。
いままでは、大きな施設での治療現場であわただしく診療行為を行ってきましたが、心療内科・精神科医としてこれでいいのかと大きな疑問を持っていました。
これからは、精神的・時間的なゆとりをもって、患者さんが困っていることを共有しながら患者さんの目線で一緒に治療に取り組んでゆきたいと考えています。
お薬による治療をご希望されない方には、あるいはお薬の量を減らしたい方には心理療法士によるカウンセリングをおこなっています。
また、薬物療法ではご希望により漢方薬も用いることもできます。お気軽にご相談ください。
やまでらクリニックがこころの悩める人の癒しになることができるならこれにまさる幸せはありません。
(表彰元 開検時脳波に及ぼすdiazepamのトポグラフィー的研究)
日本神経精神薬理学雑誌 17:137-143.1997
産業医の資格を持った精神科医のことを精神科産業医といいます。ストレスチェックに精通した精神科産業医は、一般科の産業医では対応が困難なストレスチェックを実施するにあたり、それに協力することができ、その結果、高ストレス者が面談を希望する場合は面接にあたり、また、事業者や人事、労務担当者の相談に大きな役割を果たすと考えます。